2013年11月07日

東京明太子倶楽部・代表と総務二課長が「ハクハク HAKUHAKU」を視察

01.jpg

2013年11月4日、TMC代表と総務二課長が代表の母親とともに「ハクハク HAKUHAKU 博多の食と文化の博物館」を視察しました。同館は明太子の老舗「ふくや」が運営する複合スペースです。
もともと「ふくや」の工場があった場所に、「ミュージアム」「体験工房」「ショップ」「工場見学」「カフェ」を併設したスペースになっています。
カラフルな外観の建物に入ると、黄色いユニフォームのお姉さんが出迎えてくれます。オリジナルの味付けを体験できると聞いていたので、楽しみにしていました。
さかのぼること9月2日に、実は我々TMCの幹部たちは「ふくや」からの連絡で新作の試食会に招かれていたのでした。以前会場前の写真だけFacebook上にアップした極秘のミッションとは、その試食会の事だったのです。この日は幾つかの新作を試食させていただきました。その際、この「ハクハク」のことを教えていただきました。

「体験工房」の開始時間と定員が決まっているので、団体であれば予約が必要なのですが、この日はその場で受け付けてくれました。体験まで時間があったので館内を視察しました。まずは「ミュージアム」です。博多山笠の追山の様子が3D映像で流れています。「ふくや」の創業者・川原俊夫さんは「中洲流」の中心人物だったのです。その横のスペースには屋台を模した場所に、タブレット端末がおいてあり、「博多屋台ラーメンゲーム」などが楽しめます。次のスペースは工芸品の展示ブースです。博多人形や博多織などが展示されていました。

02.jpg


ミュージアムを出て2階に上がると工場見学の通路があります。大きなガラス張りで、中の様子が見えます。明太子の製造工程が実際の作業員の人の作業を観ることで知ることができます。『明太子をつくった男』にも詳しく書かれていますが、「ふくや」は製造過程の品質・衛生管理などを徹底し、作業の効率化を進めるために、この場所での一括管理生産を始めたそうです。その様子を公開することで、清潔な作業環境を観ることができ、また、手作業が残る場所では、その手際のよさを観ることができます。

03.jpg

通路の途中に明太子を測る遊びが置いてありました。いくつかの重さの違う明太子の作り物を組み合わせて、一定の重さにするというものでした。本物は自然の魚卵ですから、もちろん重さが違います。それを明太子の形を模した赤いお手玉のようなモノで、重量を測り350〜370gに組み合わせるというゲームです。これがなかなか難しかった。

04.jpg


見学スペースの最後には、川原俊夫さんが中洲につくった最初のお店が再現されていました。等身大のパネルと記念撮影です。

05.jpg


いよいよ、「体験」です。
体験スペースに入るとこの回は東京明太子倶楽部のために用意されたかのごとく、我々だけの独占状態でした。インストラクターのお姉さんが、プロジェクターの映像を使ってインストラクターのお姉さんが丁寧に説明をしてくれます。まずは手洗いと消毒です。その後ご覧のように完全に工場の人のようになります。装着したのは総務二課長で、代表は撮影担当です。監査役として代表の母が見ています。

06.jpg


ここで体験できるのは、明太子の原料となるたらこにタレを注入して辛味などを加えていく作業です。ふくやのベーシックなタレを使って、唐辛子パウダーで辛味を加え、さらにブラックペッパーや昆布茶などを加える事ができます。唐辛子パウダーは川原さんが苦労して開発したというオリジナルのパウダーですね。3つまみくらいが適量というとですが、今回はマイルド味を目指して2つまみ程度にしました。昆布茶を加えるとマイルドな味わいになるそうです。漬け込んだ明太子はかつての行程と同じようにビニール袋に入れられ均等にタレに浸されたあと、上部をくるっとひねって輪ゴムで止めます。このクルッと上手にひねるのが、かつては工場のおばちゃんたちのスゴ技だったそうです。

07.jpg


完成した明太子は保冷剤を敷いてパックされます。2日後が食べごろで、その時にタレから出して保存するように言われました。タレに浸けたままにしておくと味が濃くなってしまうので、タレは別の料理などに使ってくださいということでした。

08.jpg


そして2日後、ご覧のような状態になりました。
ご飯にのせて美味しくいただきました。総務二課長の思惑通りにマイルドな味の食べやすい明太子に仕上がりました。

09.jpg
10.jpg
11.jpg


「ハクハク」はまだ新しい施設ですが、欲を言えばカフェの充実、あるいはイートインスペースができたりすると思っと楽しめそうです。「カフェ」では明太子フランスパンと明太子焼き餅が売られていましたが、もう少しバリエイションがほしいですね。例えば、「美味しい白ご飯と明太子バイキング」とかシンプルな試食ができればいいなと思いました。いろいろな規制もあるとは思いますが、ミュージアムの充実はおそらくイートインの充実で解消できるのではないでしょうか? 駐車場スペースに屋台が出るなどのアイデアもありますね。
パンフレットの写真には子どもたちが体験している要素もありましたが、子どもたちが遊びながら明太子ファンになるような工夫もできそうです。

ハクハクのHP→http://117hakuhaku.com
posted by 明太子 at 20:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月23日

ふくやの明太子を食べながら『めんたいぴりり』鑑賞会

9月21日(土)東京明太子倶楽部板橋本部で『めんたいぴりり』第1部及び第2部の一挙連続鑑賞会並びに臨時理事会並びに「ふくや」商品をめぐる宴が開催されました。3連休の初日であるにもかかわらず7名の幹部が集合し、『めんたいぴりり』をすべて鑑賞しました。

01.jpg

写真(上)は感動する幹部たちと細部を解説する代表の姿です。
『めんたいぴりり』の第1部は戦前編で、海野俊之と千代子の出会いや学生時代の釜山の風景などが描かれます。日本人街で売られていた明太子の描写、その露天商が絡んだストーリーとなっています。この辺りのストーリーは『漫画博多明太子物語』にも『明太子をつくった男』にも詳細は描かれていません。照れくさかったんですかね。ここでは、千代子の少女時代を演じた神田朝香さんがいいですね。とても健康的で素敵でした。「俺と接吻ばしてくれんね」はよかったですね。
少しインターバルを置いて、第2部全16話を鑑賞しながら、宴の部に突入です。第2部は戦後の中洲の市場から、明太子が産まれるまでの様々なストーリーが、時にコミカルに、時にシリアスに描かれます。
しかし、TMCのメンバーは映像関係の人が多くて、その細部にうるさいこと。鷺ノ宮支部長ははじめから「江口カン氏の演出に興味があって真剣にみるよ。」といっていたし、現在映像作品を編集中の留学生担当理事は、撮影時のカメラやデ・フォーカスの具合などを丹念に観ていました。市場でのセットの家具の配置や汚れ具合、セットの規模や撮影のアングルなど、うるさいこと。まあ、そういう楽しみ方もありますよね。

宴の部です。
今回はふくやの「オリジナル」「ふくのや包装紙の復刻」「ホットエンペラー・皇帝」をメインに「ホタテ貝柱の和物」をストレートで味わい、明太子料理のアレンジを楽しみました。
まずは総務二課長によるスナック感覚の「餃子の皮イカ明太子チェダーチーズのせ」これはふくやのイカ明太子ではありませんが、スーパーでも買えるものをアレンジして好評でした。イカ明太子とチェダーチーズの組み合わせはいいですね。
同じく総務二課長による「鳥の胸肉合わせ」は、鳥の胸肉を薄く伸ばし、塩麹を薄く塗り、更に「明太子のり」をぬり、そこにふくやの「明太子さきいか」をのせ酒を少々ふりかけ、挟んだ状態一晩寝かせます。翌日、電子レンジで蒸すように加熱して、写真のように明太子を添えます。蒸して出てきた汁は、ソースにしました。

02.jpg


その後は、まずはストレートです。3種類を更にのせてご飯を片手に、あるいはストレートで楽しみました。
やはり復刻は、塩味が先行していて、その後につけダレの味がやってきます。ご飯にとても良く会う懐かしい味ですね。それから、明太子自体は小ぶりです。国産を使っているのでしょう。端の方には緑色の血管のような部分が見えます。これは最近の明太子にはないのですが、僕の子供の頃の記憶ではたしかにこういう色の部分がありました。スケトウダラは現在はアラスカ産やロシア産が多く、国内産は年々希少になっています。釣子と呼ばれるものは、漁法が異なり国内産を釣りあげ卵を出してすぐに塩打ちにするようです。母体にとどまっている時間が長いと胆汁のようなものが染み出し魚卵に緑色の筋ができてしまうようです。これは、新鮮でないとかそういうことではなく、行程の違いで生じるものですね。たぶん丹念に素材を選んで、作業行程も再現したのでしょうね。

04-1.jpg

04-2.jpg


「オリジナル味の明太子」もまた懐かしい色と味わいですね。子供の頃に一番食べていたのはこの味です。
03.jpg

03-2.jpg

「皇帝」はやはりかなり辛いのですが、ご飯にまぶすと意外にマイルドになりますね。辛子の赤さが刺激的です。付属のソースはほんとうに辛いのでご注意を。辛い物好きのメンバーはソースもかけて汗だくになっておりました。
ソースをちょい足しすると、キリリとした唐辛子の独特の香りが増し、明太子らしさが際立ちます。

05.jpg

05-2.jpg


食べ方の順序が大切で、「復刻」「オリジナル」「皇帝」の順で食べましょう。はじめに「皇帝」を口にすると下がしびれて、しばらくは味がわからなくなります。

最年少の目黒支部長は、上品に「クリームチーズと自宅で取れたバジル」をあわせました。これはおつまみとしてはとても好評で、バジルの香りも穏やかで、サイズもよかったんでしょう。締めにはシソと明太子のパスタも披露してくれました。美味しかった。

07.jpg


代表はボイルしたヤリイカを玉ねぎとピーマンであえ、少しの塩コショウとポン酢を加えて、明太子を混ぜてみました。あとはお好みで「明太子のり」と「ホットエンペラーソース」を足して食べるというものです。これもなかなか美味しく、刺激がほしい人は激辛にするという楽しみもありました。

08.jpg


アサリの酒蒸しは、最後に料理用に用意した明太子を足して、汁をピリ辛にしてみました。

09.jpg


「ほたて貝柱」の和物も小ぶりな貝柱の食感はとても良かったですね。ただし、若干、明太子の量が多いのか、和物としては素材よりも明太子が強すぎる気もします。

06.jpg


『めんたいぴりり』で明太子の物語を見ながら、ドラマに出てくる明太子を食べるという、至福の1日でした。
posted by 明太子 at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月17日

イカ明太の「オ・モ・テ・ナ・シ・オードブル」

20130917.jpg

以前、明太子倶楽部のブログでも取り上げた函館竹田の「イカ明太」。餃子の皮に塗って上にチェダーチーズをのせてオーブントースターで焼くと、ちょっとした酒の肴になります。
TMCの総務二課長が手抜きツマミとして提案したところ、代表の佐藤が絶賛。週末に予定されているTMC幹部会を兼ねた「めんたいぴりり」の鑑賞会で、オ・モ・テ・ナ・シ・オードブルとして出されることが正式決定されました。
posted by 明太子 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 明太子料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月23日

「ライフ」で買ったイカ明太は、安くて濃厚な味でした

20130523-01.jpg

20130523-02.jpg

20130523-03.jpg

最近は、スーパーやコンビニでも明太子や明太子の和え物が売られています。見つけると時々買って試してみます。「ライフ」で見つけたのは「イカ明太」でした。初めて見るメーカのものだったのですが、納豆並みに安い。これは試してみるべしと3パックのセットを買ってみました。明太子の和え物はTMC(東京明太子倶楽部)の分類では、第二類、つまり和え物、異母類で、明太子の薄皮などを加工した商品も含みます。
この商品は、かなり濃厚な味付けでした。イカ明太と言えばTMCでは島本食品のイカ明太をおすすめしてきましたが、別物として面白い。島本のようなイカのプリプリ感と爽やかな「和え感」とは違いますが、ご飯のお供や「冷や奴のせ」、あるいはパスタやチャーハンにはうまく合いそうです。うにの瓶詰めの違いを思い出しました。「塩雲丹」などの鮮度を生かして塩だけでつけたものと、粒ウニでペースト状になっているアルコール漬けのものがありますね。あんな違いです。
この値段を考えると、惣菜としてはお得ですね。もちろん美味しいイカ明太も食べたくなるのですが、日常的にはこれでも楽しめます。
posted by 明太子 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 明太子研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月11日

新じゃがと春キャベツの桜色仕立て

春ですね。
東京のソメイヨシノは終わってしまいましたが、八重桜など春の花が咲き続けています。
それと共に、春野菜の美味しい季節になりました。
みずみずしい新じゃがと春キャベツを、明太子と魚肉ソーセージと合わせて桜色に仕立ててみました。

20130409.jpg


作り方
1.ジャガイモを塩ゆでし、湯を切る。
2.鍋に1のジャガイモと、キャベツ、貝割れ大根、魚肉ソーセージ、オリーブオイル少々、だしの素少々、明太子適量を入れ弱火にかけながら全体をまぶす。
3.器に盛り入れ、上に明太子をのせて完成。
posted by 明太子 at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 明太子料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月22日

新宿『舁き山』さんには、相変わらず面白い明太子が揃っていた。

2013年3月21日、東京明太子倶楽部臨時集会が行われました。
場所はTMCでもお世話になっている新宿『舁き山』さんです。
この日の集会は、面白い経緯で行われました。
『舁き山』さんからメイルが届き、「今度、明太子を特集した番組が作られることになり『舁き山』は、東京で明太子を楽しめるお店ということで紹介されます。そこで東京明太子倶楽部さんも、明太子を楽しんでいるグループとして紹介したい」という趣旨のものでした。明太子の普及も目的のひとつと掲げているTMCとしては、嬉しいお誘いです。『舁き山』さんにもお世話になっているので、「ご協力します!」と力強く答えたのです。
ということで、その番組にもTMCのメンバーが、明太子を心から楽しんでいる様子が加わることでしょう。番組の詳細がわかったらまたお伝えします。お楽しみに。

さて、『舁き山』さんには名誉会長の就任式で訪れて以来でした。もともと、おみやげの明太子を本部で楽しむことがメインだったので、外での会合は珍しいことです。それでも『舁き山』さんは珍しい明太子を出してくださるので楽しみでした。
参加者は代表、総務二課長、川崎市部長、城北開発担当、新宿・大久保地区多文化共生担当、国際交流担当と新人研修生の7名でした。
まずは、「酢もつ」です。これが美味しくて食欲をそそります。あまり他のお店では見ないと思います。「ゴマアジ」も九州の味がします。プリプリとして絶妙の味わいです。

20130321-03.jpg
福岡名物「ゴマアジ」

鶏のたたきは「天草大王ももたたき」です。地鶏は肉が締まっていてとても歯ごたえがありますが、中央部分の柔らかさは格別です。ほかにも大分名物「とり天」、福岡ではわりと流通している「蕾菜の天ぷら」も美味しくいただきました。九州各地の料理と各種の明太子を味わい、集まったメンバーは大満足でした。

20130321-04.jpg
蕾菜の天ぷらは、蕗に似た早春を感じさせる香りがする。


明太子は、次の9種類でした。

鳴海屋:生姜明太子
かばた:昆布明太子
福太郎:ワイン明太子、柚子明太子
ふくや:味の明太子、どっから明太子
海千:味噌辛子明太子

炙りとして
なた:スモーク明太
博多徳平:ちょんまげ

20130321-02.jpg

20130321-01.jpg


福太郎の「ワイン漬け」は以前にも頂いたことがあったのですが、初体験のメンバーはやはり気になったようで議論が集中しました。黒胡椒の味がかなり立っているので、ワイン漬けと言われればそうなのかな、と言った味わいなのですが、たしかに変わり明太子の代表格ですね。川崎市部長はハウスワインの白を注文して合わせていましたが、やはりストレートの明太子とワインの組み合わせは、かなり難しいようです。『舁き山』さんの白ワインも辛口でそれ自体はとても美味しいのですが、合わせの困難さをあらためて実感しました。
久しぶりに味わった「炙り」では以前も紹介した「ちょんまげ」が好評で、外皮の独特の食感が楽しく、スモーク明太は外皮の食感は「ちょんまげ」と似ていますが、燻製の風味がバランスのよい一品です。
かばたの昆布明太子は「昆布」としてはかなり辛口の味付けでパンチが効いています。
もう一つの話題は、海千の「味噌辛子明太子」で、味噌味と辛子の相俟った濃厚さが、間違いなく白米を要求してくる一品です。しかし、我々はあくまで、白米は最終兵器だと思っているのでここでは我慢しました。それでも、最後に総務二課長がギブアップして、ご飯を美味しそうに食べてしまったことを付け加えましょう。ふくやの明太子は久しぶりにいただきました。代表の記憶では、子供の頃はなんといっても明太子は「ふくや」だったのです。とても懐かしく、頼もしい味わいでした。

『舁き山』さんはまた、明太子の世界を広げてくれました。
ありがとう!『舁き山』さん。
ありがとう!番組ディレクターのHさん、スタッフの皆さん、楽しい番組なるといいですね。
posted by 明太子 at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月08日

幾つもの物語が「博多の明太子」を生み、育てた…。『明太子をつくった男〜ふくや創業者・川原俊夫の人生と経営』を読んで

明太子をつくった男: ふくや創業者・川原俊夫の人生と経営 [単行本] / 川原 健 (著); ...について。
明太子をつくった男: ふくや創業者・川原俊夫の人生と経営 [単行本] / 川原 健 (著); 海鳥社 (刊)

愛される商品には物語がある。消費者である僕らは、商品と一緒にその商品をめぐる物語も購入する。ここでいう物語とは、「商品開発までの感動の秘話」といった類の安いストーリーではない。物語とは「モノ」と「カタリ」との関係の総体を指す。「カタリ」は生産者であったり、消費者であったり、周囲の人達だったりする。感動や悲劇はそこに付随する後づけの読後感にすぎない。「モノ」と「カタリ」の関係は、しばしば恣意的で個的な選択や判断の連続によって積み重なっていく。それは個人の物語に限らない。グループの、会社の、あるいは地域の物語として、厚みを伴って僕らに届く。愛される商品には必ずそうした物語があるはずだ。物語が激動である必要もない。カタリによって選ばれた言葉が、丁寧に細部を描写する。それだけでいいのだと思う。

 本書の読後の感想は率直に「そうだったのか、川原俊夫さん、ありがとう」だった。福岡では有名な「味の明太子」の「ふくや」が、創業者・川原俊夫の生誕100年を記念した企画として、本書は編まれている。著者は川原俊夫氏の次男で、社長も歴任し現在は「ふくや」の取締役相談役である。したがって社史と創業者の個人史という側面は持っている。しかしそれは、よくある創業者礼賛や経営術指南の企業本とは一線を画している。なぜか? 戦後から起ち上がる中洲の市場や周辺の様子が、著者の幼少から青年期までの記憶と呼応しながら、活き活きと描写されているからであろう。博多を知らない人でも、そうした風景が見えてくるのではないかと思う。しかし、それは、「かつての元気だった日本を思い出す」といった類の昭和のノスタルジーとも違うのだ。個人史というのは面白い。僕も市民ビデオに長く関わっていたので、個人史が描かれる映像をたくさん目にしてきたが、そこには、作者が大切にしたいと思った細部があふれるのだ。この本に通底しているのも、そうした愛情と感謝と思い出にあふれた、家族だけが感じることのできる細部なのだ。誰の人生でも映画になりうる。そして、劇的ではなくとも、つまらない人生はどこにもないのだと思う。

 本書は大きく分けて3つのパートで構成されている。第1章「明太子づくりへの執念」は朝鮮半島の釜山で出会った明太子を、博多・中洲で「味の明太子」として誕生させるまでの経緯である。この章の冒頭「博多土産の定番 辛子明太子」は序章にあたり、現在の博多の明太子業界の状況と「ふくや」の新しい取り組みが、短く紹介されている。この冒頭に出てくる、スケトウダラの魚卵の色味がひとつひとつ微妙に違う、という話も面白い。「白系は卵のお母さんであるスケトウダラがイカをエサにしていたから。赤っぽいのはエビやカニが主食だったから」なる説が社内でまことしやかに語られている、という。本当かどうかはさておいて、こうした小さな物語が、明太子の魅力に深みを添えていると、僕は思う。この章では戦後の闇市時代から、「ふくや」の創業、そして「明太子」が博多の代表的な土産物になるまでが描かれる。第2章「川原俊夫の遺言」は「ふくや」を起業し、明太子業界のリーダーへと成長させていく過程が描かれる。魚卵の安定した仕入れや、低価格の設定、品質管理への厳格さなど、川原俊夫の理念が形となっていく。そして第3章「ふるさとへの恩返し」は川原俊夫が大切にした地域貢献・協働活動が、中洲の再開発や博多地区の都市計画、祭りやさまざまなイベンを通じて、ひとつずつ実を結んでいく様子と、地域の発展に執着した川原俊夫の人物像が描かれている。
 
 東京明太子倶楽部の代表である僕は、「明太子」のルーツが朝鮮半島で、「明太」がタラを意味し「ミョンテ」と呼ばれていることは知っていた。「ミョンテ」の「子」だから、「明太子」だと書いてあった。それもおそらく以前に調べた「ふくやのHP」でみたのだと思う。椎名誠さんの本にも記述があったと記憶している。倶楽部のメンバーが韓国に旅行した時に持ち帰った「明太子」は、土産物として「明太子のルーツ」と紹介されていて、味付けが博多から逆輸入されたような日本向けのパッケージだった。そういうバラバラだった知識が、この第1章「明太子づくりへの執念」を読むことでスッキリとつながった。

 博多の明太子は奇跡の産物である。その理由のひとつは、川原俊夫が沖縄で終戦を迎えたことである。大正2年(1913年)1月25日に朝鮮半島の釜山市で生まれた俊夫は、幼少期をこの地で過ごし、そこで、「メンタイ」と出会っている。その頃の朝鮮半島には2万5千人を超える日本人が住んでいたという。「メンタイ」は乾物屋で売られていて、高価なものではなかったらしい。福岡市と釜山市は地理的にもとても近い。20年前からはJR九州の高速船が運行し、約3時間の距離である。福岡、釜山の双方の観光客やビジネスマンが行き来している。スケトウダラと言えば、北海道や日本海、あるいは海外では北方のベーリング海といった印象が強いが、朝鮮半島東岸部(日本海側)でも水揚げされていたらしい。これまでの疑問のひとつが、なぜ北方で採れるスケトウダラの卵が朝鮮半島で加工されていたか、ということだったのだが、大量に水揚げされていたことで、スッキリとつながった。魚卵を辛子につけて保存が効くようにした惣菜だったのだろう。高価でなかったという記述があるが、タラの魚卵をどうにかして食べようという文化は、欧米には少ないようだ。朝鮮半島でも、どちらかと言えば「もったいないからどうにかして食べられないか」といった動機から生まれたものではなかったのかと思う。「明太」の卵「明卵」といい、塩辛類を「ジョ」と呼ぶそうで、「ジョ」に漬けた「明卵」で「明卵ジョ」というのが、韓国での呼び名だそうだ。韓国国内では、現在でもニンニクの味が効いたものが好まれているらしい。

 釜山で中学を卒業した俊夫が、「南満州電気株式会社」に入社し、その後、奉天、新京、平壌へと転属し、招集されて釜山に戻る。釜山ではその頃、俊夫の兄が食料品店「富久屋(ふくや)」を切り盛りしていたそうだ。「ふくや」はこの店名をついだらしい。釜山から沖縄に配属された俊夫は、宮古島のとなり、伊良部島の防衛が任務だった。周知の通り、沖縄戦を経て復員した兵士は少なく、米軍の上陸ルートが少しでも変わっていたら、川原俊夫も戦死していたことだろう。そうなれば「ふくや」も「明太子」も生まれていなかっただろう。あるいは、満州からの引揚船に俊夫の妻・千鶴子と次男の健が無事に乗ることができなかったら、その後の「明太子」をめぐる物語も形を変えていただろう。復員した俊夫は兄とともに、焼け野原だった福岡の闇市で駄菓子を打って商才を発揮したという。福岡市は昭和23年4月に中洲市場の開発に着手し、新規入居者を募集した。昭和23年10月5日「ふくや」は創業し、当初は乾物、豆類、調味料などを売っていたと記してある。店の看板となる商品を考えるうちに、釜山で食べた「メンタイ」を商品化することになる。昭和24年1月10日に初めて「明太子」が店頭に並んだそうだ。この頃の描写は著者の少年期の記憶を元に、中洲市場の様子や、創業から間もない「ふくや」の様子、父・俊夫の商売の仕方や人付き合いなどが、いきいきと描かれている。「味の明太子」の漬けダレや唐辛子調味料の配合が決まるまでの試行錯誤など、とても読み応えがある。

 現在「ふくや」では、俊夫の生誕100周年の記念事業として、当時の味を再現した「味の明太子 復刻」を発売している。昔の味を再現する過程の試みがまた、面白い。現在、明太子の原料はアラスカ産やロシア産が主で、近海ものは漁獲量が激減していて、値も高い。この復刻版では「近海子」と呼ばれる国内産のタラコを使い、生のまま塩打ちして材料としているそうだ。博多の明太子業界でも、国産にこだわるメーカーがあるが、全体にやや小ぶりな印象がある。冷凍物でないタラコは漁獲後に魚が跳ねて体を打ち、胆汁が沁み出して卵嚢の端が緑かかったり、黒ずんだりするらしい。見た目は悪くなるが、魚卵の立ち具合や漬けダレのしみ方が抜群らしい。確かに冷凍の過程をできるだけ省いたものは魚卵の起ち具合がいい。僕らはそれを総合して「魚卵味がいい明太子」と呼んでいる。

 著者は、博多土産としての明太子の普及は、昭和50年の東海道・山陽新幹線の開通が大きな要因だという。僕は昭和37年生まれで、高校までは主に福岡で暮らしていた。東京の大学に行くようになると、帰省の土産に明太子を持って帰った。居酒屋でアルバイトしていたこともあり、そこの店長や板前さんにも、「ふくや」や「福太郎」を持って帰り、どっちの味が好みかと言いながら、アルバイト先での「まかない飯」を楽しんだりした。おそらく著者の言うとおり、輸送時間の短縮化が、普及の大きな要因であろう。

 この項で心を捉えるのは「特許はあえて取らず」の記述である。俊夫の言葉にあるように、ニセモノが出回らないように特許取得を進める周りの者に、「明太子は惣菜、特許は取らん」「味の好みは人それぞれ。安くておいしいなら、どんどん出てきてよか。」「うちのがおいしいと思う人は必ずうちのを買ってくれる。」と聞く耳を持たなかったという。製法も公開したが、それでも調味料と唐辛子の配合は秘密を守ったという。しかし、「味の明太子」のパウダー状唐辛子を協同で開発した会社が、他社とも「ふくや」とは異なる調合で取引をしたいと申し出たら、あっさりとそれを許したという。(p77)現在、「全国辛子めんたいこ食品公正取引協議会」には、116の製造会員がいるという。その発展の源には、「儲かってどうするとか」という川原俊夫の豪快さがあったといってもいいだろう。

 第2章「川原俊夫の遺言」では、俊夫が他界した後を妻・千鶴子が引き継ぎ、昭和55年8月に「株式会社ふくや」として、再出発する経緯が描かれている。俊夫は福岡では有数の高額納税者となってからも、会社の拡大を望まず、卸売もせず、直営店での販売だけにこだわっていた。「「児孫のために美田を買わず」と言う。父は見事なまでに個人財産を残さなかった。」と著者は述懐する。品質管理の徹底と、俊夫の理念を踏まえながら、直営店の拡大、駅や空港への進出、通販の開始など、現在に至る事業の展開が描かれていく。東京のモノレール浜松町駅に直販店舗ができたのが、昭和60年だと書いてある。僕が大学生の頃には、東京でも「ふくや」が購入できるようになった反面、東京で買えるのならば、土産にするのは、福岡でしか買えない別のメーカーにしよう、と思っていた。へそ曲がりな人間は、販路が拡大したり、有名になって普及したりすると「味が落ちた」などと言うものだ。僕自身も正直なところ「ふくや」に土産としての真新しさを感じなくなっていた。しかし、俊夫が言うように明太子は惣菜なのだから、馴染みの味が一番いい。美味しいものが安く買えるのならば、それが川原俊夫の理念であろう。それにしても第2章に描かれる、会社としての「ふくや」の社会貢献には頭が下がる。育児休暇や社員の地域貢献への積極的な姿勢は、そうしたボランティア活動が会社からの有給で行われる申請制度があることで判る。

 第3章「ふるさとへの恩返し」は川原俊夫の「中洲の日蓮さん」としての人柄や、地域との関係が描かれている。僕は「山のぼせ」という言葉が好きだ。「山笠に熱狂的に入れ込む人」のことであるが、博多の山笠だけでなく、全国各地に祭り好きはいる。年に一度の、あるいはそれ以上に感覚の開く地域の祭りに対して、祭りを中心に動いている人達がいる。人生の殆どが祭りの準備であるような人たちだ。これは、祭りそのもの魅力と言うよりは、その地域が祭りを理由に、繋がりを強固にして、一体感を持って行動するからなのだと思う。僕は福岡には長く住んだが、父親が転勤を重ねていたため、地元というものがない。博多の山笠も、どんたくも、いつも見物人のひとりとして観ていた。だから、地域のために地域に根ざして活動をすることに、若干の嫉妬を覚え続けてきた。子供の頃に読んだ漫画『博多っ子純情』にも度々山笠をめぐる物語が登場していた。戦後の復興とともに「祭り」の復活が望まれたのは、地域が活気を取り戻すための大きな中心軸だったからだろう。中洲市場の復興とともに、博多でも「博多祇園山笠」や「どんたく」が復活していく。「山笠」の起源は鎌倉時代からだと言われ、770年の歴史があるという。幾つもの「舁き山」を引き回していくグループを「流」という単位で呼ぶけれど、「中洲流」の創設者の一人がこの川原氏だとは知らなかった。昭和24年に「中洲流」ができたと記されている。「流」という共同体を作ることによって、その地域の一体化を図ろうと思ったのだろう。本書を読み進めていくと、川原俊夫の「山のぼせ」も当然の帰結のように思われる。

 現在の中洲川端地区は、平成8年の「キャナルシティー博多」の開業や、その後の「博多リバレイン」「博多座」「福岡アジア美術館」の開業など、大規模な地域再開発が進行し、街の景観もイメージも随分と変化した。博多川周辺の清掃活動、中洲に掛かる橋のリニューアルなど、現在に至るまでの地道な地域の下支えには、常に川原俊夫がかかわっていたことを知った。

 僕の読後の素直な感想はこうして出てきた。「そうだったのか、川原俊夫さん、ありがとう」。
posted by 明太子 at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 明太子研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月16日

東京明太子倶楽部推薦図書「タラの物語」

図書館の児童向けコーナーで発見した「タラの物語」という絵本。
タラの姿を力強く写実した絵に惹かれ借りてみました。
最初は、タラの生態系について描かれた科学本なのかと思い、読み進めて行くと、バイキング、バスク人、奴隷貿易、タラの利権をめぐる紛争と、まさに目から鱗の、タラをめぐる歴史学&社会学の絵本なのでした。

確かに、タラは世界的に最もポピュラーな食用魚の一つ。
あまりにも馴染みの魚だけに、水や空気と同様に、それに対する敬意を忘れてしまいがちです。
大陸棚に多く生息し、口をあけて入るものは何でも呑み込もうとするという話を読み、海が汚された場合のリスクに恐怖を感じたりもしました。

明太子を愛する者として、ぜひTMCの推薦図書としたい一冊でした。

世界をかえた魚 タラの物語 [大型本] / マーク カーランスキー (著); S.D. シンドラー (イラスト); Mark Kurlansky, S.D. Schindler (原著); 遠藤 育枝 (翻訳); BL出版 (刊)
世界をかえた魚 タラの物語 [大型本] / マーク カーランスキー (著); S.D. シンド...
posted by 明太子 at 17:26| Comment(3) | TrackBack(0) | TMCはみだし日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月06日

お節に飽きたら明太子高菜ドリアはいかがでしょう?

20130106.jpg


お正月料理にもそろそろ飽き、ちょっとコクのあるものを食べたくなってきました。
年末にTMCの会合があり、微妙に余った明太子と高菜漬けを使った和風ドリアを作りました。

作り方
(1)ごはんに、明太子と高菜漬けを混ぜて好みのピリ辛飯を作ってグラタン皿に敷く。
(2)鍋に少量の水、酒大さじ1、塩少々、麺つゆ大さじ1と小エビを入れ、煮立てる。
(3)すり下ろした長芋に(2)のエビと煮汁大さじ1を加え混ぜ、(1)の上にのせる。
(4)(2)の煮汁を再度火にかけ水溶き片栗粉を入れトロミをつける。それを(3)の上にのせる。
(5)(4)の上にピザ用チーズを振り掛け、焦げ目がつくまでオーブン等で焼く。

ピリ辛な御飯とトロロソースが力強くも優しい味わいで、コクのあるチーズとマッチします。
posted by 明太子 at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 明太子料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月31日

東京明太子倶楽部 2012年緊急幹部会を開催

去る12月27日、TMC本部にて「2012年度緊急幹部会」が開催されました。
今回は、欧州開発担当理事中沢あきが、ユーロの買い支えとドイツ経済の対応を報告すべく急遽帰国しての開催でした。
日本国内事情も急変し、衆議院選挙と東京都知事選挙の結果を受け、TMCでは「魚卵外交の今後〜日・中・韓の緊張緩和と明太子の平和利用」を議題として掲げました。
中沢によるドイツの現地報告、スペイン国内の独立問題の加熱など、幾つかの報告の後、熱い論議が交わされました。写真は、日本の危機を回避しようと駆けつけた波多野哲朗TMC名誉会長を囲んでの、1回目の乾杯です。

tmc201207.jpg


今回、平和利用の切り札として選択されたのは、島本食品の新作と稚加榮の「異母類」でした。稚加榮は以前にも紹介したことがある、「料亭の味」の老舗です。明太子生産者には大きく二つの種類があります。老舗の「ふくや」「福太郎」「かねふく」「やまや」「鳴海屋」「中島水産」など、水産加工業から食品メーカーとなった会社によるものと、「稚加榮」「にし川」のように「料亭の味」として参戦した会社があります。あるいは「椒房庵」のように久原醤油からつゆやタレの漬け技術によって、明太子業界に進出した会社もあります。
「異母類」とはTMCの分類による、明太子第2類の中の「別の魚の腹部に詰められた明太子加工品」を指します。今回は「いわし明太子」と「さんま明太子」が提供されました。因みに「手羽明太子」や「鮭のハラス」なども「異母類」に分類されています。

tmc201220.jpg
稚加榮の明太子は美しいビジュアルでありながら凛とした辛さが魅力


さて、まずは島本食品の「明太フランス」です。

tmc201201.jpg

巷のパン屋さんでもこの類の商品はあるのですが、さすがは明太子屋のパンです。急速冷凍されて送られてきた商品は、常温で解凍し、オーブンで2〜3分加熱しました。ペースト状の明太子は粒子がしっかりと残っており、また、細身のパンには充分な分量が塗布されていました。生の感じを残して粒感のある、少しバター風味も加わった、とてもバランスの良い商品でした。ただし、フランス生活の長かった鷺宮支部長は「フランスパンというには外皮の食感がもうひとつだ」といっておりました。全体にソフトな仕上がりなんですね。おそらくフランスパンのガリっとした食感は欲しかったのでしょう。パンにハードタイプが出来るとそういう人も満足かもしれません。

さて、川崎市部長が持参したのは、鳥取からから持ち帰ったお酒です。確か、古くから伝わる酒米を復活させて作ったという説明でした。瞬時に皆のお腹に消えていったのは言うまでもありません。

tmc201202.jpg


前菜はさっぱりと大根ですね。だいこんやカブは明太子との相性が抜群です。

tmc201203.jpg


今回は創作料理もなかなか評判のいい出来栄えでした。
総務二課長による、塩豆腐とグレープフルーツに自家製の明太子ジュレです。こういう半固形になっていると使いやすいですね。ジュレは少しダシが濃かったかもしれません。グレープフルーツは控えめがいいようです。

tmc201204.jpg


代表は今回は色味の美しさで勝負してみました。金時人参とホタテの紅白が鮮やかです。柚子の皮は黄色いアクセント。めでたい感じがしました。金時人参との相性もいいですね。少し甘みがあって明太子は辛めがいいでしょう。

tmc201216.jpg


稚加榮の「いわし明太子」「サンマ明太子」「いわしのぬかみそ煮(明太子風味」はどれも見事ですね。イワシの脂のノリ具合、サンマは少し甘めにみりん風味が効いています。ぬかみそ煮は明太子は風味にとどまっている感は否めませんが、魚の煮付けとしては抜群にうまい。もうこれは「白米」の登場です。誰もが掟を破ってご飯と合わせています。ワインとの相性もいいということでした。

tmc201212.jpg
いわし明太子

tmc201215.jpg
さんま明太子

tmc201217.jpg
いわしのぬかみそ煮


いよいよ、島本の新作です。
「マッコリ辛子明太子」です。これは全体としてはやや甘口の仕上がりですね。辛いのが苦手な方におすすめです。マッコリは全面には出ていなくて、そう言われてみれば、といったテイストです。しかし、マッコリと絡むことによって醸しだされた風味のバランスは見事だと思います。島本のラインアップとしては、幅を広げる一品でしょう。

tmc201208.jpg


「濃い・うま辛子明太子」は明太子そのものが確かに濃い味になっているので、付属の「うま辛だれ」の配分が争点となりました。波多野名誉会長は「ほんの僅かにつけるのが旨い」といい、つけすぎた留学生担当の中村は「味が丼のようになってしまう」といっておりました。確かに、たれにどんぶり感が強いのかもしれません。若い人ががっつりごはんを食べるときにはいいかもしれませんね。年配の方は「極わずかにつける」のが美味しい食べ方かもしれません。

tmc201210.jpg


さて、今回も欧州からドイツワインを持ち込んだ中沢、どうしても白ワインと合わせたいと意地を張って、スパークリングワインを持ち込み、自らパンとチーズに明太子を盛り合わせた鷺ノ宮支部長、初心者らしく第3類の部妙なチーズを持ってきた多文化共生担当:海老原、など成熟した会の方針と、無謀な挑戦が同居する愉快な会合でした。
最後まで、国際政治を論じ続けていたことは言うまでもありません。

tmc201206.jpg
posted by 明太子 at 20:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする