2011年08月19日

マレーシア支部よりイスラム感漂う魚卵料理のレポート

マレーシア、K貝支部長より、魚卵料理のレポート(以下記事全文)がありました!

8月1日からイスラム教の断食月が始まったマレーシア。
断食と聞くと、1ヶ月間ほとんど何も食べずにひっそりと暮らすのでは?とお思いになる方も多いかもしれませんが、日没のお祈りでその日の断食が明けるため、午後3時ぐらいからクアラルンプールの街にはいたるところに“パサール・ラマダン”という食べ物を売る屋台の集合体が現れ、仕事を終え、断食明けを心待ちにする人々が買いものを楽しみます。我が家も通常は私の職場から自宅の間に出没する2ヵ所のパサール・ラマダンのどちらかで買い物を済ませるのですが、時間のある週末は思い切って少し遠くまで足を延ばしています。

そこで、先週土曜日に行った、クアラルンプール郊外の街、スンガイ・ブローでなんと新たな魚卵料理を発見!!まずは試しにとひとつ買って帰ったところ、これがものすごく美味!!しかしながら、私、正直に申し上げて、自分の食欲に負け(この時点で既に断食の意味をなしていない)、早く試食することばかりを考えおり、「おいしい〜っ!!」とあっという間に完食した瞬間に、ボンっと佐藤代表の顔が頭に浮かび・・・。そうです。TMCのことをすっかり失念いたしておりました。これも断食のなせる業、我が身の卑しい食欲が、マレーシア支部長としての任務遂行力にまでに影響を及ぼしてしまったのかと肩を落とし、深く反省した私は、翌日再び車に乗ってスンガイ・ブローまで行ってまいりました。

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ここで見つけた新しい料理は、トゥンギリというサバのような魚の卵に、ウコンの葉やチリを細かく刻んだものをまぜ、おそらく塩とココナツミルクなどを混ぜた後、バナナの葉で作った箱型の入れ物に入れて焼いたもの。それを炭火で下から上からとこんがり焼いています。6×4×4cmぐらいのサイズで一つ2リンギット50セン(約65円)でした。

さほど辛くも無く、逆にマイルドな味わいで、ご飯と一緒に、お粥に入れて、おいしく頂きました。食べ歩きが大好きな私達でもはじめて見つけたこの料理。遠出した甲斐あってのうれしい出会いでした。
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2011年07月17日

タパスでタラコ(欧州支部より)

「唄を忘れたカナリアは〜」の鳥、カナリアの生まれ故郷であるカナリア諸島。スペインに属する自治州の島々であるここは、欧州人たちのリゾート地でもありますが、そのうちの一つ、ランサローテ島に先日行ってまいりました。

スペインといいましても、地理的には既にアフリカ西岸に近い所。アフリカへの距離の違いによるものなのか、諸島の島それぞれに違う気候や自然環境があるといわれていますが、中でもアフリカに近い位置にある島がランサローテ。
そのせいか、強い陽射しに乾燥した空気、そしてアフリカ大陸から強い風が吹き付ける為に乾いた地にはサボテンが育ち、更に休火山帯が連なる荒野が火星かと見まがう程に広がる先には、突然沖縄のようなクリスタルブルーの海が広がります。
正に対極限の自然を見ることができるダイナミズムに心も洗われ、またそうした過酷な自然環境を逆手に取った、風力発電や太陽光発電をあちこちで見ることができることも、日本の現状を遠くから見つつ気が気でない私には興味深い風景です。

島、ということは当然海に囲まれていますから、食はやはり海の幸を期待するわけですが、スペイン圏ですのでタパスまたはカナリアン料理と言われるものが一応土地の味です。しかし英国からの避暑客が多いせいか、ブリティッシュ、アイリッシュバーを見かけること多し。フィッシュ&チップスかあ…。
島の中心都市、アレシフェの観光案内所の女性に訊いて、地元の客も多いという食堂に一度行きましたが、まあ、こちらの魚貝の調理法はおおかた、焼くか揚げるか、なんですね。ホタルイカのような小さめのイカのフリットはそれはそれでおいしかったですが、そのボリュームに最後には飽きた、というのが正直なところ。

レストランの値段はどこもお手頃価格でしたが、そんなわけで、うーむ、これなら自分で調理するのがいいのでは、と思うのはTMCのメンバーとして当然のこと。こうした自立心や好奇心が新しい研究開発を切り開くのです。

泊まったホテルはアパートメント式でキッチンも付いているので、早速ホテルの人に訊いて、魚市場がある、という港の方へ出かけます。
教えてもらった辺りでバスを降り、海沿いをうろうろしていると、ふとドイツ語が耳に飛び込んできて振り返る私たち。後方でスキューバダイビングのインストラクターをしている人はドイツ人らしい。
早速近づいて話しかけると気さくに相談に載ってくれます。
いわく、その港に今はもう魚市場はないが、お勧めの魚屋はある、とのこと。
レストランも経営している魚屋だ、という彼のアドバイズを下にそちらの方向へ足を進めます。
店の名前はなんだっけ?
えーと、ラ•マンチャ、って言ってましたよ。

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歩くこと5分強。スペイン語でpescaderia(魚屋)と書かれた店を発見。隣にはレストランも並んでいるので間違いない、が、店の名前は、ラ•マンチャではなくてラ•ロンチャ(La Lonja)でした。日本人の私には、松本幸四郎の姿と共に「ラマンチャの男」が頭に残っていたんです。

さて店に足を踏み入れると、うわー、並ぶ並ぶ、大きく新鮮なお魚たち。
気になる値段もこれがなかなか素晴らしく、その日は全長40cm強の鰹を丸ごと一匹購入して5〜6ユーロです。安い!
普段の客にするように、親切にも頭を切り落としてゴミ箱に捨ててしまった店のお兄さんに、わー、捨てないでくださいー、と叫びかける程興奮状態の私たちにお兄さんもちょっと圧倒されていましたが、なんせ新鮮な魚をそんな値段で購入するなんて無理な話の西ドイツから来てますので、ご堪忍を。
その日は切れないナイフで魚の解体に格闘し、しかしなんとか刺身とタタキを堪能することができたのでした。

翌日から私たち、何度もその魚屋に通っては、アジだ金目鯛だと買い物しましたが、そこで気がついたことが一つ。
魚はたくさん並ぶのに、タコやイカ、エビや貝などのいわゆるシーフード類を見かけないのです。一度大きなロブスターを見かけましたが、USA/CANADAとラベルが付いていました。聞けばここでは甲殻類や軟体類の魚貝の生息率が低いそうで、ゆえに捕獲も禁止されているとのこと。レストランで出されるのは皆輸入物だそうです。
そういえば浜辺でも貝殻をほとんど見かけないなあと思ってましたが、そんな環境もあるんですね。

うまくすればウニとか食べることができるかも、と密かに魚卵への想いを蘇らせていた私としては残念なニュース。
まあ穫れないんだったらしかたないよね、と魚屋に続くレストランの方へ足を踏み入れると、ちょうどお昼前、バーカウンターのショーケースの中にはタパスの皿が並んでいます。これは卵サラダかポテトサラダか、これは揚げ物だな、などと見ていく視線の中に入ってきた懐かしのものは…。
ん?こ、これは、タラコ!

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大きさや色からするとタラコと思われる魚卵が一口大に切り分けられ、既に調理された色で、他の野菜と共にマリネされているサラダです。

思わず興奮して魚屋の方へ走り戻り、売り子のお兄さんに質問します。
あれは、卵ですよね?
そうですよ。
もしかしてバカリャウですか?
そうですそうです。でもあれは、冷凍で輸入されたものですよ。

鱈はやはりこの辺りの暑い地域では穫れないのでしょうか、そういえば南国の鱈の料理は乾鱈を使うレシピが有名ですね。
この魚屋でも魚卵だけ生で売ることはないそうです。

リサーチと称して一皿買い求めたのはもちろんです。
テイクアウトのパックに移してもらい、ホテルの部屋に戻ってから早速白ワインと共に頂いてみました。

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お、正にたらこ、です。
ただし焼きタラコではなく、茹でたタラコを切り分けて、タマネギ、パプリカなどと共に酢とオリーブ油などでマリネしてあります。マリネされて味が染みているのでこれはこれでなかなかおいしい、と思っているそばで、ドイツ人の欧州開発担当理事補佐が呟きました。
うーん、でもせっかくなら生で食べたかった…。

生で魚卵を食べる習慣は欧州にはほぼありません。おそらく親日家の彼はTMCなどの会合で、日本の生食タラコもしくは明太子の食感の素晴らしさを覚え、茹でタラコでも魚卵が食べられた、という欧州では貴重なこの出来事に感動できなくなってしまったのかもしれません。
日本人の私の方がこうした機会に謙虚になってますね。

ということで、欧州でも南に行く程魚卵を食する習慣がある、という話を実感した一件でした。

この一パック/一皿で3ユーロでした。居酒屋さんで一皿頼むような感じなんですね、タパスって。このお値段にも観光客相手に値段を釣り上げない地元の大らかさが表れていて嬉しいものです。
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2010年09月21日

バクテー食いてー(その2)レシピ編

欧州に戻ってYさん調合のバクテーの素を使って料理したレシピです。

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Yさんがブレンドしてくれたバクテーセットにはこんなスパイスが使われていた。


バクテーのレシピ(4〜6人前)
材料:バクテーの素1パック。豚肉好みの部位を600g程。お勧めはバラ肉やスペアリブ、豚足など脂や骨が付いた部位。または鶏肉、羊肉などでも可。1.5L程度の水。ニンニク1株。濃いめの中国醤油(またはたまり醤油などでもよいかもしれません)大さじ1/2。塩小さじ1〜2。醤油大さじ1。


1. 沸かした熱湯に、食べやすいよう適当な大きさに切り分けた肉を入れ、5分程茹でる。
2. ゆで上がった肉を別の鍋に移す。本来は土鍋に入れるが、厚手の鍋、または圧力鍋などでも。
3. そこに1.5L程度の水を注ぎ、沸騰するまで火にかける。
4. バクテーの素をフィルターバッグに入ったまま投入する。
5. ニンニク(洗ってそのまま皮ごと入れる)、中国醤油、塩、醤油を加え、蓋をしてとろ火で45分から1時間煮込む。圧力鍋などの場合の煮込み時間は適度に調整を。
 我が家の圧力鍋の場合は、圧力がかかるまで強火、その後弱火で30分程加熱し、火を止めた後圧力が抜けるまで蓋をしたままにしておきました。
6. 食べる前にバクテーの素のハーブは取り出し、鍋ごと食卓に出します。
 刻み唐辛子、醤油、ニンニクのスリ下ろしなど、好みで添えます。スープも一緒にご飯にかけて召し上がれ。

体の芯から温めてくれるバクテー。夏バテ防止に汗をかきながら食すもよし、寒い時期に冷え対策で食すもよし。ちなみにYさんいわく、このバクテーのスープでしゃぶしゃぶをやるのもお勧めだそうです。
ぜひお試しを。

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完成品。芳醇な香りの本格派。

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2010年09月02日

バクテー食いてー

欧州支部長です。
このたびTMCのマレーシア視察の為、欧州F空港よりクアラランプールまで飛ぶこと14時間。
この夏は欧州も熱波に襲われまして、一時はここドイツでも39度という、アラビアかはたまたアフリカか、というような気温を記録しました。
もっともアジアのような湿気がないのが幸いで、ここぞとばかりにスイカや冷やし中華など、”癒し系”ならぬ”冷やし系”を食べまくったものです。

というわけで赤道近く常夏の国、マレーシアにやってまいりました。突き刺すような強い陽射しの中では1時間外出するだけでもかなりの体力を消耗します。マレーシアでは一日5食が普通だとか。それもこの暑さの元では納得です。一食の量は軽めですが、この暑さではなにしろそんなに多くの量は一度に食べられません。加えて多くの料理は食欲増進や殺菌目的もあるのでしょうか、激辛ですから、軽くしかし何回かに分けて食べるということらしいのです。

さてTMCの視察目的である魚卵調査はもちろんですが、私個人としましては、もう一つ、気になる調査対象があります。
それは肉骨茶と書いてバクテーと読ませる料理。
漢字で書き表すとすさまじい肉感と脂っこさを感じさせますが、噂によるとそれは漢方でいうところの生薬のスープで豚肉を煮込むというもの。私はシンガポール料理として耳にしたことがあったのですが、ここマレーシアも本場とのことで、それはぜひこの身で体験しなくてはと意気込みが入ります。
なんといっても私、冷え性体質を持ちながら寒い北国に住むという過酷な環境におりますもので、こうした”癒し系”には大変興味が沸くところです。

新しくマレーシア支部長に就任しましたK.K氏によれば、これはマレーシアでも中華系の食べ物とのこと。早速K•K氏がクアラランプール在住で中華系マレーシア人の声楽家Sさんを紹介してくれまして、その彼女の案内のもと、行きつけだというバクテー屋に行くことになりました。

当日、TMCのメンバー4人が参加し、灼熱の中、指定された待ち合わせ場所まで移動します。
外気の暑さに比べて、車内が冷蔵庫並みに寒いクアラランプールのモノレール。冷え性には辛いところです。

バクテーは元々、港町で働く労働者たちがスタミナをつけるために食べた料理とのこと。朝ご飯または昼ご飯として食すのが定番だそうです。
私たちが昼ご飯時に合わせて集まったところを、Sさんと連れのYさんが車で拾ってくれて向かった先は、クアラランプールの中華街ともいえるプドゥウ地区に位置するバクテー専門店。昼時ということもあり、テラス席も店内席もなかなかの埋まり具合です。聞けばここは老舗で、SさんとYさんの行きつけのバクテー屋の一つとのこと。店内席の丸テーブルに6人陣取ります。

早速注文したのはもちろんバクテー。といっても注文の仕方があります。
まずバクテーを人数分と伝え、そして希望の肉の部位を選ぶのです。肉は豚肉が使われ、部位も様々。Yさんが私たちの希望を聞きながらてきぱきと注文をしてくれます。加えて、バクテーと供に食すご飯。これも白いご飯と炊き込みご飯のような薄味がついたもの、2種類を選ぶことができます。そして青菜炒めや豚足の醤油煮込み、油揚げ(だと思われます)なども箸休めとして注文してくれました。

料理が来るまでに、テーブルに運ばれてきたプラスティック製の箸や椀やスプーンをなんと一緒に運ばれてきた熱い中国茶のボウルの中で、Yさんはてきぱきと洗って配っていきます。これで殺菌されるのだとか。暑い国ならではの知恵なんですね。

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しばらくして運ばれてきたバクテー。土鍋の中の薄茶色のスープからはハーブのような芳香が。漢方薬などに入っているものと同じ成分ですが、薬っぽいなんていうことはありません。そして煮込まれた豚肉もこれまたあっさりとやわらかくて美味。好みで激辛の唐辛子の輪切りや中国醤油を付けて、違う味を楽しむのもよし。椀の中のご飯にスープをかけて、お茶漬け風にすするのもよし。日本でいう三枚肉やスペアリブなどの肉を皆それぞれ取り分けて食べ進みます。
そんな中、SさんとYさんが笑って切り分けてくれた部位。見た目、ソーセージのようですが、なんと雄豚の大事な部分だそう…。TMCメンバーの一人は、よし、次の子作りの為に、と口にしておりました。同じく口にしました私から言うならば、そうですね、あっさりやわらかいソーセージといったところでしょうか。なんとも頼りない、いや違った、やさしい味。草食系男子みたいです。しかし、どこの部位でもまるごと食べちゃうんですね、バクテーでは。

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↑優しい草食系と言われるモノ


肉骨茶、と書くその名の通り、バクテーを食すときは中国茶を飲みます。いつもは昼間からビールは当たり前のTMCメンバーも、ここではおとなしく上品に中国茶をおかわりしています。肉の脂をお茶で流す、という目的もあるのだそうですが、もっともよく煮込まれた肉は、漢方のせいなのか、脂っこさはまったくありません。

Yさんは前衛サックス奏者として活躍する傍ら、漢方薬の販売も手がける薬剤師。いわく、バクテーの素はスーパーなどでも入手できるが、あれには化学調味料が入っていてよくない。
そんなYさんが推薦できるこの店のバクテーの素には調味料は入っていないとのことで、食後、私たちがその素を購入したのはいうまでもありません。

あれこれとバクテーに入れる生薬について質問を繰り返す私たちに、Yさんは、じゃあ僕が本物のバクテーの素を作ってあげるよ、とニコリ。
なんとYさん、本当に後日、多忙にも関わらず自ら調合したバクテーの素を贈ってくれました。ありがとう!Yさん!
TMCメンバーの一人は愛を込めてあなたのことを密かに「猪熊くん」と呼んでいたけれど、男に二言はない、というその態度はとっても男前で素敵でした。
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2010年08月11日

この逞しい魚卵を見よ! これぞマレーシアの明太子だと言っておこう!

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8月某日、この一枚の写真がTMCに届いた。
この肉感はただごとではない。本体の生々しさ。サイドからはみ出した魚卵の群れ。「本物の辛さを知れ!」と言わんばかりの、赤ミカン色の汁。本体に寄り添う得体の知れない球状の何か。皿にしたたるような残滓のような注ぎ汁。

これは、この8月、東京明太子倶楽部マレーシア支部長に任命されたK・K子からの挨拶代わりの一枚だ。
魚卵のカレーだという。K子によると、ランカウイにはこうした魚卵料理があるというが、やはりメジャーな食材ではないようだ。しかし、この力強さは何だ。

東京明太子倶楽部では、昨年3月に二週間、そして今年の7月21日より8月10日まで三週間のマレーシア魚卵視察の旅を敢行した。そして、現地ではカレーの具として使われる揚げ物の魚卵片を発見しただけだった。我々が五週間かけて見出した変わり果てた魚卵片は何だったのか? 何という失態。

しかし我々TMCはK・K子という力強い新メンバーを得たのだ。この旅は無駄ではなかった。
ありがとう、マレーシア支部長。恐るべしマレーシア!
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2010年02月01日

欧州支部より「海外暮らしを応援する一品とは?」

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。欧州支部です。
なかなか欧州の魚卵事情をレポートできずにおりまして肩身が狭かった昨年ですが、今年こそは!(と毎年言ってますね)

昨年末のTMC会合では、大根のポタージュに明太子をトッピングというレシピを披露しました。
大根、日本の野菜と思いきや、なんと元はヨーロッパ原産なのだそうで、こちらでも手に入るお野菜です。
大降りにザク切りした大根をシンプルに塩と水でさっと煮てミキサーにかけるだけ。これがなんとも滋味深いスープになるのですが、参照したレシピではチーズを降るところを、明太子にしたのがミソ。ただし食べる直前に載せ、生っぽさを保つのがいいと思います。

とはいえ、普段は明太子なんてなかなか口にできない欧州暮らし。
そんな状況を見事に捉えたあるドラマの1シーン、そこにはあの品が?!

日本で大ヒット中という「のだめカンタービレ」に遅ればせながらハマりましたこの私ですが、先日「のだめカンタービレ•ヨーロッパ編」を観ていたところ、思わず声をあげてしまいました。

パリにピアノ留学中の主人公のだめが再会したオーボエ奏者の黒木君に手料理を振る舞うシーン。パリの音楽学校に馴染めずに落ち込んでいる彼を励ますべく、今日は日本食をご馳走しますから!と腕まくりをするのだめ。しかしおにぎりしか作れない料理下手の彼女が焦りながら、おそらく実家から送られたであろう食料の入った段ボール箱から取り出した箱、それは「赤い恋人」!

そうです、以前このブログでも紹介されていました、博多名物(なんですかね、代表?)明太子入りの蒟蒻製品「赤い恋人」です。
のだめは福岡県出身なので、実家からの救援物資(と海外在住者への荷物はそう呼ばれます)にこれが入っていたんでしょう。まあ明太子そのものを送るのはちょっと難しいですしね。しかしなかなかマニアックなものを登場させるよなあ。
ちなみに実際に黒木君たちに提されたのは、山盛りのひじき(のだめが一袋分全部を洗い桶の中で戻してしまった)だったのですが。

海外にお住まいのご家族またはお友達に「赤い恋人」というのも、和食を恋しく思う里心を慰める一品なのかもしれませんね。
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2009年03月15日

フランス魚卵レポート その2

東京明太子倶楽部 鷺宮支部長 パリ臨時支局特派員 太田 曜です、

明日オルレアンへ撮影に行くので駅へ予約をしに行ったので、途中本屋で料理の関係の本を見たのですが、まぁ魚の料理自体がフランス料理には少ないのは当然としても、魚卵関係は私が見た数十冊の本には皆無でした。

ちなみに、ギリシャの料理ですが TARAMA は日本でも瓶詰め等が売られていますが、こちらでもスーパー等にあります。
誰か知らん人のブログですが、
http://naobossa.exblog.jp/1383544
わたしゃ、この程度の事は勿論日本に居る時から分かっていましたが、こんなことで、名誉ある東京明太子倶楽部パリ臨時支局特派員の報告にしようとは思っていません。フランス人がギリシャ料理の一つ TARAMA を食べる事がある、これって日本で日本人も食べますから。

フランス人が、生で市場等で売られているタラの卵をどう料理して食べるのか、本格的調査はこれからです。
やはり、専門家に聞いてみないと多分、分からないでしょう。
実は、フランス人は自分で作る料理に関しては意外と保守的です。日本人のようにどこの国の料理でも家で作って食べると云うような事は余りありません。
その代わり、レストランが各国料理を提供しているので、作れないけど食べたいものは外食するのです。

ちなみに、話はちょっとそれますが、私が今アパートを借りているのはパリの貧民街地域、ベルヴィル BELLEVILLE と云う所ですが、ユダヤ人や北アフリカの旧植民地の人達がかつて多く住んでいた地域です。かの伝説のシャンソン歌手エディット・ピアフはここの路上で生まれ落ちたと云うのは余りにも有名な話です。
今回、この地にアパートを借りて、エディット・ピアフの時代がまだ続いているのではと密かに期待していたのですが、時代は変わりました。今や、当地も多数派は中国人のようです。
昔は、クスクス屋、ケバブ屋、ばかりだったのに、今では軒並み中華料理屋と、中国人がやっている偽日本料理屋ばかりです。
ここで、本格的なクスクスを食べようと思っていたのに、ちょっとがっかりです。でも、中国人の経営しているスーパー、巴里超級市場は品揃えは偏っていますが安いので良く行きます。

調査続行致しますので、よろしく。
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2009年03月14日

フランスに於ける魚卵,並びにその料理

東京明太子倶楽部 代表 佐藤博昭 殿
東京明太子倶楽部 鷺宮支部長 兼 パリ臨時支局特派員 太田 曜 です。

今回は、フランスに“フランスに於ける魚卵,並びにその料理”の研究の為だけに一ヶ月と云う日にちを割いて,大金をかけて来ております。研究の成果次第で、倶楽部から多額の報償金が与えられるものと固く信じております。

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とりあえず、パリの貧民街地区に居を構えており,その近所の道に出る(フランスではポピュラーな市場)MARCHE(マルシェ/市場)にはタラの関係の魚、これは日本の辞書の問題で、COLIN,CABILLAUD,MERLAN、と云った明らかに見た目は異なる魚達が全てタラのたぐいのようになってしまっているのです。この先の研究の為には、日仏魚類辞典と云った専門的な辞書が是非必要ではないかと思われます。

で,前置きが長くなりましたが,そのタラのたぐいの魚の卵が生で売られています。これは明らかに,字義通り“生たらこ”です!!わたくしも実は、かつて勉学の身でパリに暮らしていた頃、このタラのたぐいの魚卵を買って、日本風の煮物にして遥か日出ずる国を懐かしんだものなのです。

しかし,問題は,そんな事ではありません。

この、タラのたぐいの魚の卵が、フランス料理ではどう扱われているのか,これこそが問題です。うかつにも,わたくし、長いフランス生活の中でも,その後の日本からの滞在生活でも,この魚卵を使った料理に巡り会った事がありません。マルシェではこの魚卵はかなりポピュラーな魚屋の商品です。日本の魚屋とは品揃え,客の関心と云ったものは当然違いますが、ほぼまずどの地域のどこの魚屋にもあるものです。それにしては、この卵を使った料理に巡り会わなかった理由は一体なんなのでしょうか?
魚卵は決して高いものではありません。せいぜい5〜10ユーロ/キロです。もちろん、こんなもんを一キロも食う人はフランスでもほぼ居ないと思われます。何かこの魚卵には、密かに食べないといけないとかの秘密があるのでしょうか?

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レストラン、それも海鮮が専門のフランス料理のレストランへも何度も行った事はあるのですが、記憶にありません。もっとも、そのようなレストランでブイヤベースとか、舌平目のムニエルとか、オマール海老のグリエ 、とかを食べようかと思っている時に、慎ましく魚卵のトマトソース煮、とかがあってもきっと見てないでしょうけど。

と云う訳で,今後料理のレシピ本、レストランのメニューなどを研究してみようと思っています。魚屋で,魚を買ったらついでに知らないふりして魚卵について,どうやって食べるのが良いのかも聞いてみたいと思います。

ちょっと本腰入れて研究して帰るつもりですので,是非期待していて下さい。

東京明太子倶楽部 鷺宮支部長 兼 パリ臨時支局特派員 太田 曜

PS:

研究の合間にやっている実験映画の上映と,新作の撮影ですが,こちらも好調に進んで居る事をお知らせ致します。

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2009年01月25日

欧州便り「卵を食うか、肝を食うか ー タラ肝の巻」

皆様、いかがおすごしでしょうか?
年末年始にかけて、数十年振りという大寒波に見舞われたドイツ。
欧州開発支部の在るK市は、ドイツの中でも温暖と言われる地域ですが、それでも昼間でさえ氷点下の日々が続きました。
池や川は見事に凍り、どこに隠し持っていたか、スケート靴を持ち出してはしゃぐ人々の足の下で、魚たちは凍えていたことでしょう。
いやあ寒かった…。

さて、欧州支部が前回提出したレポートから既に一年近く経とうとしています。昨年の怠慢を反省しつつ、レポートを再開しようと思います。
ちなみに昨年、欧州支部では人事異動がありました。新しく現地スタッフを欧州開発担当理事補佐として採用致しました。
前回のレポートでドイツ人の魚の扱いに衝撃を受けた方々もいらしたかもしれませんが、このTMCの仕事が勤まるような適材をと、魚の目を怖がるどころか、近頃の日本の若い世代も負かすくらい、焼き魚を頭まで見事に食べ尽くす人材です。今後の欧州支部の活動にご期待ください。

さて前回のレポートでは捨てられるアンキモのお話を致しましたが、内臓系を全く食べないのかと思いきや、そんなことはありませんでした。
あの米原万里氏もエッセイの中で、友人にフォアグラといって振る舞うとそれと知らずに皆喜んで食べた、というもの、それがタラのレバー、すなわちタラ肝です。

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Dorschleber(そのまま直訳でタラ肝)と銘打たれたこの食べ物は、要はタラ肝のオイル漬け。2〜3切れずつ缶詰に入って約2ユーロ程度で売られていますが、品揃えのいい大型スーパー、もしくはデパートの高級デリカなどに行かないと見つかりません。
調理に使うというより、そのまま前菜などに食べる、というのが一般的のようです。
適当な厚さにスライスして、バゲットやチャパタなどの軽いパンを添えて食べるもよし。茹でじゃがいもに添えてもよし。ねっとりとした濃厚さはフォアグラと言ってもわからない、という米原氏の言葉通りです。諸事情により、アンチフォアグラ派の欧州支部では、この海のフォアグラの味、お値段ともに歓迎しております。
日本人なら、お醤油を垂らし、熱々のごはんに載せて食べても絶品かもしれませんね。
魚臭さをあまり気にしない方なら(そしてカロリーも)残ったオイルもパンに吸わせて食べるとうまい。気軽にゴージャスな気分になれる食べ物です。ただしフォアグラは赤ワインでもいけますが、さすがに魚のレバーは赤だと口の中で苦みが出て気になります。白ワインの方がお勧めです。

そういえば日本でタラの肝は見かけたことがありません。タラの白子は一般的ですが、肝も食べるのでしょうか?
そしてこちらの方々、肝は食べるのにタラコは馴染みがないのか、タラの卵がまるごと売られているのは見たことがありません。これもやはりポルトガルやギリシャなど、欧州を南下するとあるようですが、欧州内陸ではおそらく、気味が悪い、と思われているとみました。なんといっても、蛸をデビルフィッシュだとか、アンコウを海の悪魔だとか呼ぶ国々ですから。まあ日本のタラコのように魚売り場にべろんと置いてあっても、調理の仕方が想像つかないだろうな…。

所変われば、価値観の見い出し方も違うものですね。文化は深い。
次回はいよいよドイツのスーパーの魚卵事情をお届けします。
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2008年04月25日

欧州の海の幸事情ーアンキモは捨てる

TMC欧州開発担当理事より、お便りがありました。

欧州の海の幸事情ーアンキモの巻

東京は葉桜だとか藤が咲いただとかの記事を、日本のニュースサイトで懐かしく眺めております。
はっ、いけない、また遠い目をしてしまった…。

欧州開発担当理事です。
東京明太子倶楽部の欧州支部はドイツにあります。
ドイツといえば、ソーセージ、じゃがいも、チーズ、と想起される食べ物は山の幸ばかりでしょうが、いえいえ、実際にはドイツにも海の幸は存在します。ニシンやサバの薫製や塩漬け、酢漬け、舌平目やタラ、鮭などは北ドイツの伝統料理、ドイツ中部ではクリスマスにはチキンでもビーフでもなく、鯉を食べるそうな。あ、鯉は海ではないですね。
いずれにしても魚を食する習慣は一応あり、近年では和食ブームも手伝って、Sushi(ドイツ語発音ではズーシ、と言います)はちょっとしたトレンディ。お寿司のパッケージはスーパーでも普通に置いてあるどころか、冷凍の寿司ってものもときたま見かけます。箱入りで冷凍庫から出して室温で自然解凍するだけのこの寿司は、広告の写真から想像するに、オードブルとして提案されているものらしい。私は実際買ったことはありませんが、映像作品の中でネタにしましたら、ドイツ人には受けるトピックになっております。
それに町中の広場で割り箸をぎこちなく扱いながらお寿司を食べていた若者たちのほほえましいこと。海の幸を愛する日本人としては、とてもうれしい光景ですね。

しかし、では寿司以外の魚の食べ方はどうか、といえば、これがなかなか…。
一般には魚は肉と比べて低い位置にあることを思い知らされるのは、魚好きですというのでよく聞けば、冷凍のフィッシュフライのこと、だって小骨がないんだもん、とか、魚を焼く匂いに近所から苦情が来た、とか、魚の目が怖くて食べられない、とか、まあ日本だったら情けなくなるような話を聞くときです。
仕方がないですね。だって海があるのは北の方の一部だけで、この支部があるノルトライン・ヴェストファーレン州にも海はありません。
ではそんなドイツでどうやっておいしい魚にありつけるのか、というと、それはですね、トルコ、アラブ諸国、ギリシャやイタリアなど、移民の経営するレストランや鮮魚店に行くと、なかなかの品揃えに出会えます。また一部の大型スーパーでも魚の品揃えをアピールしているところがあります。
外国人が多く住むこの近辺には、幸いにもこうした鮮魚店やスーパーがありまして、ときたま私も足を運びます。

さてつい先日のこと。
この鮮魚店のショーウィンドウ越しに、Seeteufelと札のついた魚がありました。海の悪魔、という名前のついたこの魚、アンコウのことです。
おお!アンコウだ!ということはもしや!
勢いだって店に入り、馴染みのお兄さんに聞きました。
あの、アンコウの肝も売ってませんか?

もしかしたら、ひさしぶりにアンキモが食べられるかも、ドイツでアンキモ!
と期待に膨れる私にお兄さんはいつもの親しみこもった笑顔で、ないよ!

え、ないの??
うん、切り身だけだね。
あー、そうですか。でもときどきは入荷したりするんです?
いや、ないよ。もう市場でね、内臓は全部捨てられて、この切り身になって売られてくるから。

!!捨てる?!なんてもったいない!
(さすが味のわからないドイツ人たちめ…、と速攻思った私)

残念ですねえ、アンコウのレバーはすごーくおいしいのに、と言う私に、だろうねー、でもないんだよー、と残念そうに笑顔をキープするお兄さん。

肩を落として店を出た私は思いました。
魚の小骨が嫌だなんていう国の人たちだ。魚の内臓なんてゴミと一緒と思ってるんだろうな。

そして、身から内臓まで食べ尽くす日本人の知恵と心得を改めて尊敬し、同じくアンコウの肝を食べるらしいと聞いたギリシャやポルトガルなどの海の国に共感を抱いたのでした。

さあ、こんなドイツからの魚卵事情ですが、実はそれなりにあるのです。
次回以降、またレポートをアップいたします。

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posted by 明太子 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 支部便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする