2008年04月25日

欧州の海の幸事情ーアンキモは捨てる

TMC欧州開発担当理事より、お便りがありました。

欧州の海の幸事情ーアンキモの巻

東京は葉桜だとか藤が咲いただとかの記事を、日本のニュースサイトで懐かしく眺めております。
はっ、いけない、また遠い目をしてしまった…。

欧州開発担当理事です。
東京明太子倶楽部の欧州支部はドイツにあります。
ドイツといえば、ソーセージ、じゃがいも、チーズ、と想起される食べ物は山の幸ばかりでしょうが、いえいえ、実際にはドイツにも海の幸は存在します。ニシンやサバの薫製や塩漬け、酢漬け、舌平目やタラ、鮭などは北ドイツの伝統料理、ドイツ中部ではクリスマスにはチキンでもビーフでもなく、鯉を食べるそうな。あ、鯉は海ではないですね。
いずれにしても魚を食する習慣は一応あり、近年では和食ブームも手伝って、Sushi(ドイツ語発音ではズーシ、と言います)はちょっとしたトレンディ。お寿司のパッケージはスーパーでも普通に置いてあるどころか、冷凍の寿司ってものもときたま見かけます。箱入りで冷凍庫から出して室温で自然解凍するだけのこの寿司は、広告の写真から想像するに、オードブルとして提案されているものらしい。私は実際買ったことはありませんが、映像作品の中でネタにしましたら、ドイツ人には受けるトピックになっております。
それに町中の広場で割り箸をぎこちなく扱いながらお寿司を食べていた若者たちのほほえましいこと。海の幸を愛する日本人としては、とてもうれしい光景ですね。

しかし、では寿司以外の魚の食べ方はどうか、といえば、これがなかなか…。
一般には魚は肉と比べて低い位置にあることを思い知らされるのは、魚好きですというのでよく聞けば、冷凍のフィッシュフライのこと、だって小骨がないんだもん、とか、魚を焼く匂いに近所から苦情が来た、とか、魚の目が怖くて食べられない、とか、まあ日本だったら情けなくなるような話を聞くときです。
仕方がないですね。だって海があるのは北の方の一部だけで、この支部があるノルトライン・ヴェストファーレン州にも海はありません。
ではそんなドイツでどうやっておいしい魚にありつけるのか、というと、それはですね、トルコ、アラブ諸国、ギリシャやイタリアなど、移民の経営するレストランや鮮魚店に行くと、なかなかの品揃えに出会えます。また一部の大型スーパーでも魚の品揃えをアピールしているところがあります。
外国人が多く住むこの近辺には、幸いにもこうした鮮魚店やスーパーがありまして、ときたま私も足を運びます。

さてつい先日のこと。
この鮮魚店のショーウィンドウ越しに、Seeteufelと札のついた魚がありました。海の悪魔、という名前のついたこの魚、アンコウのことです。
おお!アンコウだ!ということはもしや!
勢いだって店に入り、馴染みのお兄さんに聞きました。
あの、アンコウの肝も売ってませんか?

もしかしたら、ひさしぶりにアンキモが食べられるかも、ドイツでアンキモ!
と期待に膨れる私にお兄さんはいつもの親しみこもった笑顔で、ないよ!

え、ないの??
うん、切り身だけだね。
あー、そうですか。でもときどきは入荷したりするんです?
いや、ないよ。もう市場でね、内臓は全部捨てられて、この切り身になって売られてくるから。

!!捨てる?!なんてもったいない!
(さすが味のわからないドイツ人たちめ…、と速攻思った私)

残念ですねえ、アンコウのレバーはすごーくおいしいのに、と言う私に、だろうねー、でもないんだよー、と残念そうに笑顔をキープするお兄さん。

肩を落として店を出た私は思いました。
魚の小骨が嫌だなんていう国の人たちだ。魚の内臓なんてゴミと一緒と思ってるんだろうな。

そして、身から内臓まで食べ尽くす日本人の知恵と心得を改めて尊敬し、同じくアンコウの肝を食べるらしいと聞いたギリシャやポルトガルなどの海の国に共感を抱いたのでした。

さあ、こんなドイツからの魚卵事情ですが、実はそれなりにあるのです。
次回以降、またレポートをアップいたします。

20080425sushi.jpg

posted by 明太子 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 支部便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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