2010年03月17日

「にし川」の明太子をよそ者の道楽だと侮ってはならない

 姪の結婚式の帰りに、こんな私用の時でも調査を怠ってはならないと、福岡空港の明太子売り場をひと通り眺めた。調査を行ったのはTMCの代表と総務二課長であった。目を惹いたのは福太郎の「ワイン漬け」であったが今回は見送った。明太子とワインが合わないことは、我々の実食でも検証済みだったからだ。しかし、その探求心には敬意を表したい。今回は、TMCの開催予定がなかったことで見送ったが、次回は是非試してみたい一品である。

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 今回は、売り場の一角で、威勢のいいおばさんが売っていた「にし川」である。おばさんによると、西川きよしの息子が博多の嫁をもらい、この道に参入したのだという。大阪の漫才師の息子が明太子を作ってうまくいくわけがない、と高を括っていた。話としては面白いので、写真のパックを購入してみた。パッケージは上品で、中包みも洒落ている。高級明太子の領域に参入しているようだ。この分野は意外に競争が激しい。家庭用よりもやや高めで、高級料亭の味や、つけだれの贅沢感を売りにしている。椒房庵や稚加榮などの明太子がこれにあたる。大吟醸漬けなど浸けダレに付加価値を付けた製品もこの類だと言えるだろう。発見と失望が交叉するのもこの領域である。
 「にし川」も少し高価だ。しかし、パッケージをあけた時の明太子の腹具合が実に美しい。絶妙な色合いだ。
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しかし、TMCはそうした色合いに誤魔化されるわけにはいかない。何と言っても勝負は魚卵味である。ところが、この「西川」の魚卵味が、いい。何と言えばいいのか? 「いい」のだ。「いい」というのは、これ以上表現するのが難しい。以前、島本の明太子を「二番バッターの送りバント」と表現したが、「西川」は「六番指名代打のタイムリーヒット」とでも言うべきか。一番や四番といったチーム不動のポジションではなく、打撃を期待されていたが守備に不安があるために六番指名代打となっていたいた32、3歳の選手が、八回のチャンスに「もしも打ってくれたら儲けもの」といった場面で、左中間の当たりが思いのほか深く、レフトとセンターがやや遠慮をしている隙に転々とフェンス際まで転がって、三塁ランナーはともかく、鈍足の一塁ランナーまでもがホームインをしてしまったような味なのだ。期待と不安が相まって、また、ラッキーな状況も重なったのかも知れない。(これは嫁との相性という西川家の問題かも知れないが)とにかく、この粒感を侮ってはならない。御飯にもよし。おそらく「かぶ」合わせなどでは絶品だろう。大阪魂、恐るべし。
ラベル:明太子 グルメ
posted by 明太子 at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 明太子研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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