2010年03月17日

もつ鍋を、どうせ名物などと侮ってはならない!

 もつ鍋は、一頃のブームは収まったものの今でも博多の名物というポジションをキープしている。実際博多に行ってみると、ホテルや観光案内所には「もつ鍋マップ」の類があるし、地元のタウン誌でも、もつ鍋の店は紹介されている。つまり、もつ鍋は屋台からスタートした「B級グルメ」であることは確かだが、今でも変化し続けている。この変化が、正しいかどうかは別として、素材や味の工夫が繰り返されることは歓迎するべきである。
 TMCとしては特にもつ鍋を意識的に採りあげたことはないのだが、福岡の味としては軽視するわけにはいかない。実際、幾つかのおみやげ物を取り寄せてTMCの会合で食べたり、中州で幾つか食したりと、体験は重ねてきた。また、有楽町で、「博多もつ鍋」という看板に迂闊にも誘われ、収まりきらない怒りを憶えたこともある。これはひどかった。
 もつ鍋とは何か、こんなことに答えを出すつもりもない。もつが材料である美味しい鍋があればそれでいいのだと思う。しかし、どうせ名物であるから、どこで食べても同じだと侮ってはならない。どの店のもつ鍋が美味しいかは、それぞれの好みだが、同じものではないということは、博多以外の人は意外と知らない。
 まず、醤油味と味噌味の二通りがある。それ以外もあるかもしれないが、一般的には二通りだ。そして、醤油の方がより、一般的である。例えば「笑楽」は東京の神楽坂にも支店があるが、醤油味の方が上手いと思う。(これも単に好みですが)福岡に行くと、悪友の渕江が、西中洲の焼鳥屋に行った後に「笑楽」に連れて行く。その後は、当然、「キャンディー」で生バンドをバックにロックを歌うことになっている。「笑楽」に入れなかった場合、そのはす向かいの何とかという店に行く。ここは名前が思い出せないが、畳の座敷で、四人で行くと手狭な小さなテーブルを囲むことになる。綺麗な店ではないが、昔からもつ鍋を出している。ここは何しろニラの量が凄い。小山のように盛られたニラが出てきた時、「どうなるとや、これ!」と渕江に聞いた。奴は落ち着いたもので「大丈夫。だんだん下がってくるったい」と強気だった。なぜか人数よりも少し多めに、三人で行くと四人前、五人で行くと六人前という注文をしていた。それがルールなのかと納得していたが、東京で鍋を頼む時とは逆だ。この店も醤油味がうまい。汚い店構えにばっちりと符合した味だった。
 そして、今回は「おおやま」だ。呉服町にあるこの店は10月に一度行き、今回が二度目だった。妻がどうしても「あそこ」のもつ鍋が食べたいというので、立ち寄った。ここは味噌がうまい。そして、何とも言えないモツの食感が凄い。プリプリといえばありきたりだが、ゼラチン質の部分と肉質の部分のバランスが絶妙の部位を使っている。醤油味よりも味噌味がうまいのはそのせいかもしれない。多少ダシの味が濃くてもゼラチン質の部分には絡みつかない。だからうまい。
 この日は3月5日で、ニットの服を着ていたのだが、迂闊にも壁のハンガーに掛けてしまった。それから3日間はずっともつ鍋の匂いが染みついていた。恐るべし、もつ鍋臭。これは本当に困ったけど、うまかった。「おおやま」は味噌味がうまいと思う。

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posted by 明太子 at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 九州グルメ体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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