2009年02月18日

危うさと希望のギリギリのバランスが次に繋がる

さて、この後は第二類の評価です。
第二類とは、TMCの独自の分類です。つまり、明太子が原料の一部か大半を占めるが明太子そのものではない商品です。明太子と何かの和え物、手羽めんたいやイワシめんたいといった、詰め物までを指します。われわれTMCでは「異母類」というもう少し細かな分類もあります。
因みに第三類は「明太子せんべい」とか「ふりかけ」、あるいは以前紹介した「赤い恋人」(分類上はこんにゃく)のような別製品を指します。
今回試食したのは、島本食品の第二類です。

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↑島本食品 限定商品 焼きさんま明太子


まず「焼さんま明太子」ですが、これは我々の分類では「異母類」に当たる商品です。よく似た発想では「イワシ明太」があります。しかし、「焼さんま明太子」には特徴があり、これがパッケージ・インプレッションの段階では、危うさを感じさせました。つまり焼いた状態でパケージしてあります。「チン!」でいけるわけです。我々は目を疑いました。TMCの研究をばかにしてはいないか? これまで積み重ねてきた幾つもの試みに対して「チン!」はあんまりではないか? 所詮「チン!」の味だろう、と。
恐る恐る「チン!」してみると、驚きの仕上がりです。焼いてからパッケージ化ですから、当然のようにさんまの味がかなり強いわけです。どちらかと言うと明太子は脇役で、8:2で「さんま」です。しかし、「明太子を主体に考える」という前提をはずすと、おかずとしても、単品のつまみとしても抜群です。「弁当に一尾入れると、後は要らない。しかし、つまみとしては、もう少し淡泊でもいいのでは?」という意見がありましたが、それは既に一生の酒量を8割くらい使い切った、練馬支部長の意見です。さらに驚くべきは、価格です。一尾168円だと説明すると、理事は誰も信用してくれなかったので、代表としては即座に確認の連絡を入れました。ホットラインです。間違いなく一尾168円で限定4000尾のみの販売でした。このページがアップされるころには、もう残りが130尾を切っているかもしれません(130は全く根拠のない数字です)。中学二年生のお子さんをお持ちの家庭にお薦めです。技術点と庶民性、さらに思いやり点が満点です。

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↑焼さんま明太子の値段をホットラインで確認する代表


「手羽先めんたい」も、既に試食経験があります。他社製品も経験済みですが、これもバランスの難しい商品です。第二類としてはポピュラーです。因みに「異母類」ではありません。「異母類」は、基本的に魚類に適応される概念です。つまり直接は「魚卵の相互交換」、やや民俗学的に解釈すれば、同一価値を前提とした象徴交換、「海のポトラッチ」と呼んでもいいでしょう。この場合は、魚類と鳥類であり、「異種交配型」です。
鶏肉の油分が香ばしさを生み、魚卵部分にかなり影響を及ぼします。焼きすぎると魚卵の粒が立ちすぎてしまいますので、魚卵は幾分か生味を帯びている方がいいでしょう。これも、食べる時には、思い切って明太子を主体に考えないことが重要です。手羽先の味付けとして明太子が美味である、という認識に立つのがいいでしょう。おかず、つまみ、どちらでも合格です。
最後は、「たこめんたい」です。
たこが好きな人には嬉しい商品です。それほどでもない人にとってはたこの主張が、少しうるさいかもしれません。食後に「たこ」の食感が残るようにデザインされたものだと思います。1+1が1になっている。たこの味が明太子を包み込んでいます。これは実は優れた側面でもあります。1+1が2ママである場合、それは素材の分離を意味するからです。最後まで、「たこ」と「明太子」を一緒に食べたということであれば、「別々に食えばいいジャン!」となるわけです。結論として求められる答えは1か3です。3は文字通り第三の味わいを生むという概念です。これは難しい。「いか」の場合は2.8位までいっています。したがって「たこ」は1に徹してもいいのかもしれません。「明太子味のたこ」と言い換えてもいいでしょう。いずれにしても、たこ好きには常備したい一品です。

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↑島本食品 たこめんたい


posted by 明太子 at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 明太子研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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