2009年01月25日

欧州便り「卵を食うか、肝を食うか ー タラ肝の巻」

皆様、いかがおすごしでしょうか?
年末年始にかけて、数十年振りという大寒波に見舞われたドイツ。
欧州開発支部の在るK市は、ドイツの中でも温暖と言われる地域ですが、それでも昼間でさえ氷点下の日々が続きました。
池や川は見事に凍り、どこに隠し持っていたか、スケート靴を持ち出してはしゃぐ人々の足の下で、魚たちは凍えていたことでしょう。
いやあ寒かった…。

さて、欧州支部が前回提出したレポートから既に一年近く経とうとしています。昨年の怠慢を反省しつつ、レポートを再開しようと思います。
ちなみに昨年、欧州支部では人事異動がありました。新しく現地スタッフを欧州開発担当理事補佐として採用致しました。
前回のレポートでドイツ人の魚の扱いに衝撃を受けた方々もいらしたかもしれませんが、このTMCの仕事が勤まるような適材をと、魚の目を怖がるどころか、近頃の日本の若い世代も負かすくらい、焼き魚を頭まで見事に食べ尽くす人材です。今後の欧州支部の活動にご期待ください。

さて前回のレポートでは捨てられるアンキモのお話を致しましたが、内臓系を全く食べないのかと思いきや、そんなことはありませんでした。
あの米原万里氏もエッセイの中で、友人にフォアグラといって振る舞うとそれと知らずに皆喜んで食べた、というもの、それがタラのレバー、すなわちタラ肝です。

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Dorschleber(そのまま直訳でタラ肝)と銘打たれたこの食べ物は、要はタラ肝のオイル漬け。2〜3切れずつ缶詰に入って約2ユーロ程度で売られていますが、品揃えのいい大型スーパー、もしくはデパートの高級デリカなどに行かないと見つかりません。
調理に使うというより、そのまま前菜などに食べる、というのが一般的のようです。
適当な厚さにスライスして、バゲットやチャパタなどの軽いパンを添えて食べるもよし。茹でじゃがいもに添えてもよし。ねっとりとした濃厚さはフォアグラと言ってもわからない、という米原氏の言葉通りです。諸事情により、アンチフォアグラ派の欧州支部では、この海のフォアグラの味、お値段ともに歓迎しております。
日本人なら、お醤油を垂らし、熱々のごはんに載せて食べても絶品かもしれませんね。
魚臭さをあまり気にしない方なら(そしてカロリーも)残ったオイルもパンに吸わせて食べるとうまい。気軽にゴージャスな気分になれる食べ物です。ただしフォアグラは赤ワインでもいけますが、さすがに魚のレバーは赤だと口の中で苦みが出て気になります。白ワインの方がお勧めです。

そういえば日本でタラの肝は見かけたことがありません。タラの白子は一般的ですが、肝も食べるのでしょうか?
そしてこちらの方々、肝は食べるのにタラコは馴染みがないのか、タラの卵がまるごと売られているのは見たことがありません。これもやはりポルトガルやギリシャなど、欧州を南下するとあるようですが、欧州内陸ではおそらく、気味が悪い、と思われているとみました。なんといっても、蛸をデビルフィッシュだとか、アンコウを海の悪魔だとか呼ぶ国々ですから。まあ日本のタラコのように魚売り場にべろんと置いてあっても、調理の仕方が想像つかないだろうな…。

所変われば、価値観の見い出し方も違うものですね。文化は深い。
次回はいよいよドイツのスーパーの魚卵事情をお届けします。
posted by 明太子 at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 支部便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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